香港大学に行ってみよう (観光編)


香港大学 (The University of Hong Kong, 略称 HKU)。孫文の母校でもある香港医科大学を前身とし、1911 年に創立された香港最古の超名門大学。2023 年版の大学世界ランキングでも、東京大学を上回る 21 位と非常に高い評価を得ている (QS World University Rankings 2023)。法学部、経済学部、医学部、建築学部など合計 10 の学部を擁する総合大学だが、とくに歯学部は三年連続 (2016 – 2018 年) で歯学分野の大学ランキング世界 1 位の栄冠に輝くなど、圧倒的な知名度と実力を誇っている。

今回は、そんな歴史ある香港大学に旅行者として堂々と潜入してみよう。香港島西部の山中に位置する香港大学のメインキャンパスは、かつて陸の孤島と揶揄されるほど不便な立地だったが、MTR の延伸に伴いアクセスが劇的に改善された。香港島を東西に走る青色の港島線で堅尼地城 (ケネディ・タウン) 方面に向かい、「香港大学」駅で下車すればそこはもう大学のキャンパス内だ。

高低差が激しく、さして広いとも言えない香港大学のメイン・キャンパス内には所狭しとビルが乱立しているが、まずは歴史的建造物の Main Building を目指そう。1912 年に建造された、香港大学のランドマークとも言える建物だ。バロック調の、しかしどことなくコロニアルで瀟洒な建物は多くの観光客の撮影スポットとなり、時にはウェディング写真を撮影する御一行も。卒業シーズンには、アカデミックガウンに身を包んで記念写真を撮る卒業生たちの姿も見ることができる。

 

床のモザイクが美しい内廊下や、静謐な内庭などは部外者でも見学可能なので、香港の雑踏と隔絶された、ゆったりとした時の流れを楽しんで欲しい。

 

キャンパス内を更に西に向かって進むと、古い建物を改装したビジターセンターがある。ここでは、アパレル、キーホルダー、文房具などありがちな大学オリジナルグッズを購入することができる。HKU のロゴ入りパーカーを着れば、あなたも立派な HKUer (港大生) だ!

なお、珠海市内から香港への移動については、当ウェブサイト内の「珠海から香港へバスで」を参照していただきたい。 https://zhuhai.jp/bushkg.html

【The University of Hong Kong】
Pok Fu Lam, Hong Kong, Hong Kong SAR

ゼンハイザー珠海 改築中

(注意: 本記事はネタ要素強めです)

近年は、珠海にも再開発の波が容赦なく押し寄せ、特に香洲区内では昔ながらの生活を残した村が、味気ない高層マンションに次々と建て替えられている。先日、市内某所で古いアパートの工事現場を見かけたので、これも現代化のための解体工事かと思いきや、どうやら古い躯体を活用したリノベーションを行なっているようだった。

珍しいという訳でもないが、せっかくなので現場のおっさんに声をかけて、安全な場所から拝見させてもらうと、そこには衝撃の事実が…

なんと、このアパート、ドイツが誇る音響機器メーカー、ゼンハイザー社 (Sennheiser electronic GmbH & Co.KG) のロゴを堂々と掲げているではないか!ゼンハイザーと言えば、かつて世界最高のヘッドホンと称賛された HD600/650、1988 年の発売以来一貫して放送現場のプロに愛用されている HD25、20 万円超のハイエンド・ヘッドホン市場を切り拓いた HD800/800S など、歴史に残るヘッドホン、イヤホンの名器の数々が思い浮かぶ。一人のオーディオ・マニアとして、珠海でゼンハイザー社屋?の改築現場に邂逅できたことに感謝しつつ、その雄姿をカメラに収めてから、そっと現場を離れた。


Taco Tuesday in ZH !


2023 – 24 シーズンを、栄光の背番号 23 に戻して現役続行すると報じられた NBA の「キング」ことレブロン・ジェームズ。珠海には、キングに対するリスペクトを包み隠さないタコスの名店があることをご存知だろうか?

気軽にタコスを楽しめる店と言えばタコベルが有名だが、ここ珠海ではちょっと事情が違う。NBA 随一のタコス好き、レブロン・ジェームズにちなんだ「タコ・ジェームズ」が異色の存在感を放っているからだ。前山地域では最新のショッピングモール、環宇城の地下一階。レイカーズのユニフォーム (背番号は 23) に身を包んだ店員を発見したら、そこがかの有名なタコ・ジェームズだ。店内は NBA 一色で内装されており、有名プレイヤーのフィギュアなども展示されている。

肝心のメニューは、タコスにナチョスはもちろんのこと、比較的珍しいブリトーも準備されていて、どれもボリューム満点。「Taco Tuesday!」は、火曜日にタコスを食べてアゲアゲに!と始まった習慣だが、嬉しいことに、当店では月曜から金曜まで 19.9 元〜 のお得なタコスのセットが楽しめる。

念のため、タコ・ジェームズについてネットの海で検索してみたところ、マレーシアに同名の店舗を見つけた。

マレーシアもレブロン・ジェームズにインスパイアされた店とされているが、画像から判断する限り、珠海の方がインスパイアの度合いが圧倒的に高いようだ… 珠海タコス部部員として、当店の一日も長い存命を祈るのみである。

【TACO JAMES 墨西哥美食 (环宇城店)】
珠海市香洲区前河北路88号
珠海环宇城 B1-113B铺
営業日時: 月〜日 10:00 – 22:00


珠海でラクサを?!

中国でマカオに一番近い街、珠海。その影響からか、珠海市内には無数の香港式 / マカオ式の茶餐廳が見られる。今回ご紹介するのはその中でも珍しい、シンガポールの名物、ラクサを売りにした茶餐廳。

「老香洲」と呼ばれるかつての珠海の中心地にある众记茶餐廳は、屋内外合わせて20席程度の小さな店。いかにも広東の茶餐廳を感じさせるメニューに並んで、なぜか14 種類ものラクサ (叻沙) がオススメされている。違和感を覚えつつも、ネット上でもなかなか評判が良いし、せっかくの機会なのでラクサを注文。メニューを見ても分かるが、メインの具が強烈に広東風味を主張してくるものの、麺とスープはかなり本格的。しばし、シンガポールに想いを馳せるひと時を、老珠海のど真ん中で楽しむことができた。

この辺り、あまり在住外国人が出歩く地域ではないが、古株の珠海人なら「檸溪文化広場」のすぐ隣と言えば、必ず分かってもらえる筈。20年前は、珠海で最高にクールなスポットだった (らしい)。時には、ラクサ目当てにちょっと古めの街並みの散策でもいかが?

【众记茶餐厅 (柠溪店)】
珠海市香洲区香溪路112号103铺
営業日時: 月〜日 10:00 – 20:00