Happy Christmas in Macau !

もともと四季の移り変わりなんて楽しむべくもない珠海だが、今年は 12 月に入ってもなかなか気温が下がらない。朝晩の気温差はそれなりにあるので、広東の冬の風物詩、季節感のバグった服装のオッサンとオバハンを見かける機会も増えてきた。

そんな中、お隣りのマカオの街ではクリスマスのデコレーションが始まり、若干ながらも西洋のホリデーの匂いを嗅ぎ取ることができる。街中が真紅に染まる春節までの束の間のシーズン、マカオまで足を伸ばしてみてはいかがだろうか?

香港にニトリが初出店

ニトリは23年9月に、香港九龍湾の大型ショッピングモール「MegaBox(メガボックス)」内にオープンすると発表した。

ニトリホールディングスでは、日本に793店舗、中国は2014年の武漢への初出店を皮切りに拡大を続け、現在は中国に74店舗、台湾は2007年の高雄への初出店以来、現在58店舗を有している。香港でも店舗網の拡大を続け2032年には20店舗を有する予定

香港1号店 2023年9月オープン(予定)

建物名:MegaBox

住所:Unit5 on Level 6 of MegaBox Enterprise Square Five , 38♯Wang Chiu Road , Kowloon Bay

免税制度が23年4月より変わっています

今まで一時帰国時にパスポートを見せるだけで免税で買い物ができていましたが、悪質な外国人転バイヤーなどの影響で今年4月1日から海外に在留していることを証明する書類が必要になりました。
詳しくは観光庁ホームページより抜粋した下記詳細をご参照ください

①日本国籍の場合
・国内以外の地域に引き続き二年以上住所又は居所を有することを在留証明又は戸籍の附票の写しにより確認がされた者※
※在留証明、戸籍の附票の写しは、免税購入対象者が最後に入国した日から起算して6月前の日以後に作成されたものにて確認する必要があります

PDFは上記画像をクリック

②外国籍の場合
・「短期滞在」、「外交」、「公用」の在留資格を有する者
・出入国管理及び難民認定法第十四条から第十八条までに規定する上陸の許可を受けて在留する者等

PDFは上記画像をクリック

珠海市内で台風対策進む

[ 9 月 2 日 08:00 更新]

現地時間 9 月 2 日午前 8 時現在、珠海市内での降雨はほとんど見られず、強い風が残っている状況。


[ 9 月 2 日 01:00 更新]

現地時間 9 月 2 日午前 1 時現在、珠海市内の風雨はさらに強まり、路上を走る車の姿も完全に消えた。

[ 9 月 1 日 23:30 更新]

現地時間 23 時現在、珠海市内では風雨ともにかなりの強まりを見せている。前方に見えるのは、珠海の大動脈、九洲大道。

[ 9 月 1 日 17:30 更新]

超大型台風 9 号の接近に伴い、珠海市内では台風対策が進んでいる。本日、9 月 1 日 13 時に発令された就学操業停止措置に伴い、市内最新のショッピング・モール、珠海環宇城もテナントが早々に店仕舞いし、内部は閑散としていた。閉店直前、モール内のスーパーには食料品を買いだめする市民が集まり、とくに広東人の食生活に欠かせない葉物野菜はいち早く売り切れたようだ。

ショッピング・モールとモールに併設するオフィスビルのゲート、とくに前山河に面したガラス扉は厳重に補強され、台風を迎える態勢が整えられていた。

 

珠海市民の期待を一身に背負って同モール内にオープンしたばかりの LAWSON は、開業 3 日目にして (一時的に) 強制クローズと言う、若干不運なスタートを切ることとなった。

 

珠事美好 LAWSON 来了

 

珠海人が待ちに待った LAWSON がオープンした。8 月 30 日付けで、珠海市内に 5 店舗同時開店したと言う。そのうちの一つ、珠海環宇城店に Zhuhai.jp 特派員が駆けつけたとき、オープニング・セレモニーはすでに終わっていたが、かなり盛大に祝われたようだ。コンビニエンス・ストアのオープンをこれほど大仰に祝うのは、日本ではとても考えられないが、珠海人の期待がそれだけ大きかった証左とも言える。

 

開業記念ということで、「福袋」の特売に精力を注いでいるのが珍しく、日本酒や日本のウイスキーのセールをしているのも、なんだかコンビニらしくない。現状、店内の半分は、福袋に占拠されているので、品揃えなども確認しようがないが、これから充実していくものと期待する。珠海の地元資本の便利店では、ちょっとした弁当やまともなホットスナックなどが入手できないので、もし自宅近くに LAWSON がオープンされたのなら、きっと重宝することだろう。今しばらくは、娯楽の少ない珠海人の群れに耐える必要がありそうだが。。。

 

ちなみに、店内は一見、普通の LAWSON なのだが、青と白の市松模様の天井がめちゃんこ眩しい。これはかなり斬新なデザインなのではないだろうか?


明華餅店の雞仔餅

広州には、雞仔餅 (がい ぢゃい べん) という不思議な焼き菓子がある。その名に反して、鶏肉は使われておらず、豚肉ビスケットなどと和訳されることも多い。なんでも、小鳳餅とかいうオリジナルの名前から、回り回って雞仔餅と言う通名が広州人の間で定着したようだ。小麦粉の生地に味付けした豚肉を練りこんで、焼き上げたものと思っていただければ、おおかた間違いはない。

この雞仔餅、老婆餅や広東式月餅のような一軍の広州土産と比較して、日本人の間では知名度も人気もいまいち。そもそもけっこう脂っこいので、日本人の味覚にピッタリ合うものでもない。今や観光客の巡礼地と化した蓮香樓で、いかにもお土産然とパッケージされたものを興味本位で買って、おおいに失望した方も多いのではないだろうか。

北京路から海珠広場までわざわざ歩きたがる日本人もそうそう居ないと思うが、その中途に「明華餅店」がある。1983 年開業の老字号だ。広東式の超柔らかいパンならぬ麺包を売っていて、これはこれで昔ながらの製法の絶滅危惧種。とは言え、ここの名物は焼き立ての雞仔餅だ。通りを歩いていると、脂の焦げる匂いが鼻腔をくすぐり、焼きあがった雞仔餅が次から次へと店内から搬出されてくる。おばちゃんの手作業による量り売りなので、これをゲットするためにはちょっとした語学力と厚かましさが必要だ。物欲しげに並んでいるだけでは、自分の順番は回ってこない。無事に入手できたら、とにかく温かいうちに一口。小綺麗に包装された養殖物とはダンチの、粗野な味わいと脂が口中に充満するので、これもまたひとつの広州の味と思って楽しんでほしい。

なお、珠海 – 広州間の移動については、当ウェブサイト内の「珠海から広州へバスで」も参照していただきたい。  https://zhuhai.jp/buskwc.html

【明华饼店】
广州市越秀区起义路 78 号
営業日時: 月〜日 07:00 – 23:00

北京路の科技書店

広州や珠海に限らず、中国国内の書店のエンターテインメント化が進んでいる。店内でコーヒーや軽食を楽しめるだけでなく、ちょっとした出し物やレクチャー、器楽の演奏などを楽しめるようになっている。しかし昭和生まれの日本人にとって、テーマパーク的な本屋は居心地が悪い。望むらくは、書店たるものもっと硬派で、一見さんお断りくらいの心意気であって欲しい。

 

北京路の北側に、科技書店という古い門構えの書店がある。いつ頃に建てられた建物なのか定かではないが、いわゆる新華書店グループとしては 1949 年にこの地に開業したようだ。名前の通り科学技術系の書物を取り扱う書店で、そのシックな外見に負けず劣らず、店内にもかつての風情が随所に残されている。一階の右半分は文具コーナーで、中国製の万年筆インクの品揃えが、年々寂しくなっていくのを見ると心が痛む。左奥には昔懐かしい音像コーナーがあり、往年の香港ポップスや西洋古典音楽の CD や DVD が売られている。コンテンツの蒐集こそが趣味の王道だったころ、こんな店で裏技的に安価に CD を買い求めては悦に入っていた。

 

科技書店を訪れたからには、大時代的な階段を上って、2 階も覗いてみてほしい。なんだかカビ臭いような、懐かしいような本棚に、数多の医学書などが並べられている。こうした専門書の群れが醸しだす深閑とした空気は、洋の東西を問わず共通だ。スマートフォンではなく書物が、未知なる知への渇望を癒やしていた時代、書店や図書館にコーヒーの匂いなんて必要なかった。

 

【科技书店】
广州市越秀区北京路 336 号
営業日時: 月〜日 10:00 – 22:00

一徳路の乾物街

 

食の街、広州の味覚を裏から支えているのが、一徳路の乾物街だ。今でこそ地下鉄の 6 号線が開通し、一徳路駅で降りれば簡単にアクセスできるが、一昔前はたどり着くのも一苦労。海珠広場、長寿路、黄沙などの地下鉄駅に囲まれた空白地帯のど真ん中に有り、よほどの用事がなければ旅行者や駐在日本人が訪れる場所ではなかった。

 

この一徳路から文化公園にかけての一帯は、広州が急激に変化した 2000 年代に、ちょっと忘れられていたような感じの土地だったので、幸いなことに、騎楼などかなりオリジナルに近い形で残っている。ここに来れば、騎楼が広州人の生活場所の一部として必要不可欠なことが理解できるだろう。広州において「街坊 (がい ふぉん)」は、ただの街角なんかではなく、立派な生活コミュニティだ。

 

北京路や上下九のペンキで均一に厚化粧された騎楼は、お上りさんを喜ばすテーマパークのようなシロモノにすぎない。

 

広州随一、いや中国随一の乾物街だけあって、ここでは何でも売っている。と言いたいところだが、どうも食習慣の違いからか、カラスミの入手だけは相当に困難だと聞いた。

 

なお、珠海 – 広州間の移動については、当ウェブサイト内の「珠海から広州へバスで」も参照していただきたい。  https://zhuhai.jp/buskwc.html

普洱茶で一抹の涼を

日本も珠海も広州も、酷暑が続いている。こんなときには広東人の魂、普洱茶 (プーアル茶) で涼をとってみるのはどうだろうか。大益茶といえば、普洱茶界のジオン公国と称される大企業で、大益のアンティークな普洱茶餅など、好事家の間でポケモンカード以上の値段で取引されている。数十年前の茶餅などはとても手を出せない値段だが、中産階級の日本人は大益の直営店で、世にも珍しい普洱茶のアイスクリームを楽しんでみよう。

場所は広州の下町随一のインスタ映えスポット、永慶坊。上下九というちょっと変わった名前の繁華街から、荔湾湖公園に至る一帯が、近年大規模に再開発された。永慶坊は、この再開発の目玉とも言うべき場所だ。これにより、昔ながらの古色蒼然とした静謐な「西關」の雰囲気は失われてしまったが、一定の経済効果は有るのだろう。休日など、以前と比較にならない人出の多さだ。ちなみに、ブルース・リーが幼少期に住んでいた家もここにある。

「大益茶庭」は、大益が総力を結集して作ったトレンディでオシャンティな普洱茶カフェだ。(たぶん) ここでしか食べられない普洱茶のアイスクリームは、蒸し暑い広州の街歩きに疲弊した身体を、ひんやりと癒してくれる。他にも、賞味期限が異常に短いフレッシュな普洱茶ソーダなどもあり、こちらも暑い日にはオススメ。近未来的な内装の店内では、普洱茶葉以外に、大益所有のプロ・バスケットボール・チームのグッズも販売されている。どうやらこのチーム、毎年のように中国国内リーグを制覇しているようで、まさにジオンの名に恥じない戦績だ。

なお、珠海 – 広州間の移動については、当ウェブサイト内の「珠海から広州へバスで」も参照していただきたい。  https://zhuhai.jp/buskwc.html

【大益茶庭 (永庆坊店)】
广州市茘湾区恩宁路永庆大街21号
営業日時: 月〜日 11:00 – 21:00

広東人の LAWSON フィーバー拡大中

武漢から広東省へ出張中の日本人に朗報。ご周知のことと思うが、あの LAWSON が広東各地で続々と新店舗を展開している。武漢でコンビニと言えば、LAWSON (中百罗森) と Today (今天) だろう。近年はセブン-イレブンの躍進も目覚ましいが、すでにして LAWSON に飼い慣らされた武漢系日本人は、こと広東において深刻な LAWSON ロスに苛まされてきた。そんな中、武漢でお馴染みの「中百」LAWSON でこそないが、とにかく LAWSON が猛烈な勢いで店舗数を拡大しているのはありがたい。

 

写真はつい最近、広州市内の越秀公園前に開店したもの。佛山市内でも、すでに 2 店舗がオープンしたと聞く。

 

そして国境の街、珠海でも LAWSON プロジェクトが始動している。富華里や新都心をふくめ複数店舗の開業が予定されているようだ。今回、取材に訪れたのは、前山地区で最も集客力のあるショッピングモール、珠海環宇城の一階。環宇城の 6 号門と言っても分かりにくいが、ショッピングモールとルネッサンス・ホテル (珠海中海万麗酒店) を繋ぐ、前山河に面した大がかりな車寄せの脇で、内装工事を行っていた。

 

第二の故郷、武漢を遠く離れて、どうしても珠海に宿泊しなければならない場合。ルネッサンス珠海を選べば、徒歩圏内にいつもの青いコンビニが有るので、ちょっとだけ安心だ。