リア・カフェが Best Japanese Restaurant Award を初受賞

2025 年 2 月 27 日、中国国内最大の英文情報誌 “That’s” (https://www.thatsmags.com/guangzhou) による “2024 That’s Food & Drink Awards” (珠三角地域版) が、広州・海珠区の CAGES にて開催された (詳細はこちら) 。同アワードは、今年で 22 回目となる、伝統と格式のあるもの。近来の中国国内へのビザフリー政策の緩和拡大による多国籍なインバウンド増に対応し、今年度の選考は、いつにもまして熱の入ったものとなったと言う。

広州、深圳の五つ星ホテルの最高級店たち、広東最強の南インド料理 Rangoli、広州で 20 年営業を続けるトルコ料理 Sultan、メキシコ料理の代表格 Bandidos、など並み居る有名店と堂々と渡り合い、見事、日本料理部門を制覇したのが、広州・北京路の「Lia Cafe Bar Restrautant」。訪日経験が当たり前とも言える “That’s” の外国人読者層に、リア・カフェが提供する純粋な日本の味とスタイルが強く支持された。仕込みから一切妥協しないこだわりのラーメンや、広州ではまだまだ珍しい日本式パフェなどの美しいデザート類。実際に、授賞式会場では「どうして広州で、日本の本物のカフェ料理と再会できるんだ!」と、旅慣れた外国人からの、おどろきのコメントが数多く寄せられた。

このリア・カフェ、豊富なメニューと本格的な味はもちろんのこと、コスパの良さと盛り付けのきっぷの良さでも、一部のファンから熱烈に支持されている。もし、あなたが広州で、一抹の心の隙間をふと感じてしまった時、繁華街のオアシス、リア・カフェを訪れてみてはどうだろうか?

【Lia Cafe Bar Restaurant】
広州市越秀区愚山路 27 – 29 号
営業日時: 月〜日 11:00 – 23:00

明華餅店の雞仔餅

広州には、雞仔餅 (がい ぢゃい べん) という不思議な焼き菓子がある。その名に反して、鶏肉は使われておらず、豚肉ビスケットなどと和訳されることも多い。なんでも、小鳳餅とかいうオリジナルの名前から、回り回って雞仔餅と言う通名が広州人の間で定着したようだ。小麦粉の生地に味付けした豚肉を練りこんで、焼き上げたものと思っていただければ、おおかた間違いはない。

この雞仔餅、老婆餅や広東式月餅のような一軍の広州土産と比較して、日本人の間では知名度も人気もいまいち。そもそもけっこう脂っこいので、日本人の味覚にピッタリ合うものでもない。今や観光客の巡礼地と化した蓮香樓で、いかにもお土産然とパッケージされたものを興味本位で買って、おおいに失望した方も多いのではないだろうか。

北京路から海珠広場までわざわざ歩きたがる日本人もそうそう居ないと思うが、その中途に「明華餅店」がある。1983 年開業の老字号だ。広東式の超柔らかいパンならぬ麺包を売っていて、これはこれで昔ながらの製法の絶滅危惧種。とは言え、ここの名物は焼き立ての雞仔餅だ。通りを歩いていると、脂の焦げる匂いが鼻腔をくすぐり、焼きあがった雞仔餅が次から次へと店内から搬出されてくる。おばちゃんの手作業による量り売りなので、これをゲットするためにはちょっとした語学力と厚かましさが必要だ。物欲しげに並んでいるだけでは、自分の順番は回ってこない。無事に入手できたら、とにかく温かいうちに一口。小綺麗に包装された養殖物とはダンチの、粗野な味わいと脂が口中に充満するので、これもまたひとつの広州の味と思って楽しんでほしい。

なお、珠海 – 広州間の移動については、当ウェブサイト内の「珠海から広州へバスで」も参照していただきたい。  https://zhuhai.jp/buskwc.html

【明华饼店】
广州市越秀区起义路 78 号
営業日時: 月〜日 07:00 – 23:00

北京路の科技書店

広州や珠海に限らず、中国国内の書店のエンターテインメント化が進んでいる。店内でコーヒーや軽食を楽しめるだけでなく、ちょっとした出し物やレクチャー、器楽の演奏などを楽しめるようになっている。しかし昭和生まれの日本人にとって、テーマパーク的な本屋は居心地が悪い。望むらくは、書店たるものもっと硬派で、一見さんお断りくらいの心意気であって欲しい。

 

北京路の北側に、科技書店という古い門構えの書店がある。いつ頃に建てられた建物なのか定かではないが、いわゆる新華書店グループとしては 1949 年にこの地に開業したようだ。名前の通り科学技術系の書物を取り扱う書店で、そのシックな外見に負けず劣らず、店内にもかつての風情が随所に残されている。一階の右半分は文具コーナーで、中国製の万年筆インクの品揃えが、年々寂しくなっていくのを見ると心が痛む。左奥には昔懐かしい音像コーナーがあり、往年の香港ポップスや西洋古典音楽の CD や DVD が売られている。コンテンツの蒐集こそが趣味の王道だったころ、こんな店で裏技的に安価に CD を買い求めては悦に入っていた。

 

科技書店を訪れたからには、大時代的な階段を上って、2 階も覗いてみてほしい。なんだかカビ臭いような、懐かしいような本棚に、数多の医学書などが並べられている。こうした専門書の群れが醸しだす深閑とした空気は、洋の東西を問わず共通だ。スマートフォンではなく書物が、未知なる知への渇望を癒やしていた時代、書店や図書館にコーヒーの匂いなんて必要なかった。

 

【科技书店】
广州市越秀区北京路 336 号
営業日時: 月〜日 10:00 – 22:00