珠海に初出店?

コンチネンタルな紳士淑女の社交場。日本が世界に誇るリストランテの珠海一号店が、絶賛開店準備中だ。なにかと庶民的でリラックスした飲食店が多いのが珠海の魅力だが、ほぼ車道の上 (しかも幹線道路) に座らされたり、振り向けばそこはゴミ集積場だったり、楽しかるべき食事の環境として、理解に苦しむケースもなかなかに多い。ついでに衛生的にもちょっと心配だ。

 

そんなノーブルでスノッブなあなたに朗報。なんとあのサイゼリヤが、満を持して珠海に進出すると言う。場所は、珠海の正面玄関、拱北口岸と鉄道珠海駅を繋ぐ、来魅力・口岸城 (Charming Port City) の 2 階。ショッピング・モール中央のエスカレーターを上がると、莫大な資本を投下した内装現場を確認することができる (2023 年 7 月現在)。開業の暁には、珠海の新名所となること必定だ。

 

なお、珠海初出店と言う部分については、ネット上での仄聞に過ぎないゆえ、もし既に珠海市内で同店の存在を確認しておられる方がいらっしゃれば、何卒、ご一報いただきたい。

ピザの神様 (メニュー編)

やはり日本人は信心深いと言うか、我々の生活そのものがアニミズム的信仰と深く結びついているのだろう。大変ありがたいことに、ピザの神様について在中の同胞より、数多のアクティブな反響をいただいた。饅頭 (マントウ) 文化が席巻する大陸で、小麦粉本来の味わいに飢えておられる皆さんのため、今回は「披萨之神 (Dreams of Pizza)」のメニューを紹介させていただく。

 

広州や深圳の近未来的高層ビル街と比較して、ローコスト、ローストレスな珠海の生活に慣れてしまうと、この価格帯は正直高いとも安いとも言えないレベル感だ。とは言え、神様へのお布施の多寡について、とやかく論ずるのは野暮と言うもの。神様のオススメを迷わずオーダーしてこそ、ご利益にあやかれる。豊富なラインナップ中に、中華料理との強引なフュージョンが散見されるのはご愛嬌だ。

 

これを機に邦人参拝客が急増すれば、当店が普陀寺、金台寺や珠海漁女 (?) など、珠海の古寺名刹に並び称される日も近い。

【披萨之神 (柠溪店)】
珠海市香洲区柠溪路284号 (柠溪文化广场首层)
営業日時: 月〜日 11:00 – 20:30

ピザの神様 (立志編)

古より、日本人の信仰と言えば八百万の神と相場が決まっていて、田畑から米粒まであらゆるモノに神様が宿ると先人たちは考えてきた。あろうことか、ここ珠海には八百万の神々もびっくりのピザの神様が鎮座ましますという。これは無類のピザ好きとして、一度参拝しておかねばと言うわけで、なにかと因縁の「檸溪文化広場」に向かった。

20 年前は最高にクールでイケてるスポットだった檸溪文化広場は、今でも妙齢のご婦人がたの広場舞の聖地として、なかなかの盛況だ。今日は、そんな彼女たちを横目に、半円形の建物の一階にある「披萨之神 (Dreams of Pizza)」を目指す。お世辞にもご利益がありそうな内装では無いが、窓際の席に陣取ってレモンティーの一杯も注文すれば、気分は老香洲の本地人。

メニューは、円形のピザ、四角いピザ、深皿で焼くシカゴピザの 3 種に大別される。どれもチーズを全くケチらないあたり、さすが神様の貫禄だ。特にシカゴピザはカロリーに要注意だが、珠海でも珍しいのでぜひトライを。サラダやサイドメニューも、量をケチらない方針を貫いているので、オーダーの際は冷静に。

なお、神様にあれこれ論評を加えるのは不敬にあたるゆえ、味についてのコメントは差し控えさせていただく。

【披萨之神 (柠溪店)】
珠海市香洲区柠溪路284号 (柠溪文化广场首层)
営業日時: 月〜日 11:00 – 20:30